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キングランメディケア株式会社 代表取締役 松原達也 社長

legwork-vol79“カーテンリース事業から周辺事業、新事業へ”

 キングランメディケア株式会社は、医療・福祉施設へのカーテンリースを中核業務として行っている会社です。第3回千代田ビジネス大賞では、東京商工会議所千代田支部会長賞を受賞されました。
 カーテンリースというニッチな市場において圧倒的なシェアを獲得し、リーズナブルな料金でありながら高い付加価値を実現している点が高く評価されました。カーテンリースという中核業務だけでなく、周辺業務、新規業務も積極的に展開されているようで、非常に興味の湧くところです。
 神田須田町の本社社長室でインタビューのスタートです。

カーテンリースが始まり

 病院や介護施設に行くと必ず仕切りのカーテンを目にします。あのカーテンをリースしているのがキングランメディケア株式会社です。
 医療・福祉施設というのは、様々な外部の業者からのサービスの提供によって成り立っています。カーテンも例外ではなく、定期的な取り換えや滅菌・消毒を含めたクリーニングを外部業者に委託されます。院内感染が問題となった平成9年頃から委託の需要は急増し、キングランメディケア株式会社も一気に成長を果たしました。
 医療・福祉施設は基本的に365日24時間営業ですので、短時間で確実に取り換えできなければなりません。キングランメディケア株式会社はカーテンフックの技術で特許を取得し、取り換え時間だけでなく洗濯時の工程減少、時間短縮にも取り組み、他社を圧倒していったのです。
 また、カーテンは汚れたりするだけでなく、破れたり、場合によっては焦げたり、燃えたりする場合もあります。キングランメディケア株式会社ではリース契約ですので、そのような場合は即刻交換してもらえます。
 キングランメディケア株式会社は日本全国に展開するキングラングループの中核会社であり、関東甲信越地区を担当しているそうです。現在の地域でのシェアは70%以上と圧倒的です。私たちも知らず知らずのうちにお世話になっているのです。 

周辺業務への展開

 キングランメディケア株式会社は、得意先である医療・福祉施設を対象に、さまざまなサービスを提供しています。その種類は非常に多岐にわたっていますが、松原社長にその一部を紹介して頂きました。

  (1)  医療・福祉施設で使用する設備や備品の提供
 事務機器、家具什器、家電製品、ベッド、洗濯機、食器厨房備品、コピー・FAX、コンピューター機器、清掃用品・消耗品、車両・福祉車両など。 これらの設備や備品を一括して提案することも行っているそうです。

  (2)  医療・福祉施設の内装工事・外装工事
 30年以上にわたる医療・福祉施設の現場での経験をもとに、病院や介護施設専門の独自建築システムで内装・外装の工事を行います。 「躯体工事とエレベーター工事以外は何でもやりますよ」と松原社長。

  (3)  医療・福祉施設の清掃
 医療・福祉施設には汚れやすい場所もあれば、汚れにくい場所もあります。清掃根拠に基づいてトレーニングを積んだ専門のスタッフが施設内の最適な清掃を行います。

  (4)  医療・福祉施設のエアコンの清掃
  小型カメラを使ってエアコン内部を調べながら、業務用の機械で汚れを周りに撒き散らさず短時間、低価格で清掃します。 医療・福祉施設のエアコンは24時間稼働している時期が年間のうち大半で工事のできる時間を短くできたことがポイントだそうです。

 「“役務の代行”がキングランメディケア株式会社の業務のコンセプトです」と松原社長。医療・福祉施設で行われるさまざまな役務。医療や看護の行為以外はすべてがキングランメディケア株式会社の仕事の範疇ということでしょうか。 

新事業の模索

 キングランメディケア株式会社では新事業への取り組みも行なっています。
 どの事業もすぐに儲かるとは思っていません、と話す松原社長。将来花開きグループ内の中の事業として役に立ってくれればいいというのが新事業への考え方のようです。

(1) アニメ事業
 なんとキングランメディケア株式会社の新事業で一番盛り上がっているのはアニメ事業のようです。特に『キングラン アニソン紅白』は2年目にして大変なことになっているらしいのです。
 アニソンとは“アニメのソング”のこと。年末の12月31日22:00より年越しで行われ、TV放送もされます。新旧アニソン歌手が一堂に会し、紅白に分かれて4時間にわたってアニメの歌を披露するのです。キングランメディケア株式会社ではこの『アニソン紅白』を全面的に協賛しています。
 アニメは世界に通用する日本の宝です。これを大事にしたいという発想から生まれた事業だそうです。

 2009年から始まったこのイベント、昨年の2010年はローソンチケットで販売した800枚のチケットが8分で売り切れる超人気ぶり。ちなみに、2010年には紅白合せて100曲+最後は全員で『宇宙戦艦ヤマト』を大合唱だったようです。
 また、韓国の絵本作家ムン・ジョヒョンさんが生みだした森の妖精“トリアド”というキャラクターのライセンスを獲得し、アニメを制作する事業も行なっています。販売はこれからのようですが、日本だけでなく海外にも展開できる権利を持ち、大きな可能性を秘めた事業です。

(2) フィットネス事業
 “環境と健康”が事業コンセプトであるキングランメディケア株式会社では、メディカルフィットネスのコンサルタント業務も展開しています。フィットネスサロンを経営するかたわら、あの任天堂の大ヒットゲーム『Wii Fit』のトレーニング監修なども行なっています。
 最近では大学の先生にも協力頂き、現代人の多くが悩むストレス緩和のストレッチ体操や器具を開発しているそうです。

(3) 童謡コンサート事業
 さらに、キングランメディケア株式会社のお客様でもある全国の老人介護施設で、童謡コンサートを開催しているそうです。歌い手は、有名な童謡歌手であり、NPO日本国際童謡館の館長でもある、大庭照子さんにお願いをしています。
 施設入居者の皆さんが大喜びされることはもちろん、お手伝いをされるスタッフの方々にとっても非常にいい影響があるようです。

(4) 海外展開
 日本市場が成熟する中で、アジアの市場展開への布石も行なわれています。外国人社員も積極的に採用し、台湾、上海、ソウル、次は北京というように現地法人を設立し、事業展開を図っています。
 以上の他にも、化粧品への展開など、まだまだキングランメディケア株式会社の新事業展開への意欲は衰えを見せません。

社員を育てる、社長を育てる

 キングランメディケア株式会社では社員の育成や福利厚生にも非常に熱心です。

 (1)新人研修からスタートし、細かく各階層別に設けられた研修制度

 (2)月ごとに社員の誕生日会を近くのレストランで開催

 (3)ゴルフ、野球、サーフィン、麻雀、魚釣り、ハイキング、軽音楽などのサークル活動への補助
 (よく遊ぶ社員はよく仕事もできるという松原社長の強い経験的信念により手厚い補助があります)
 
 (4)社員が誰でも参加出るビジネスコンテスト
 (優秀なプランには会社が出資し、提案した社員が社長になる権利があります)
 松原社長は大学在籍中から、勉強以外のさまざまな活動に対して非常に熱心で、事業を立ち上げて成功させてきた学生ベンチャーの走りです。
 また松原社長がキングランに入社する際「3年経ったら独立したい」と言ったことを、キングラングループの創業者が覚えており、入社3年後にいきなり郷里の九州に帰され、地域のグループ子会社の社長をやらされ、「それ以来30年ほどが経ちました」と語る松原社長。
 組織はトップ1名で決まるといっていいほどトップの影響力は大きい。これからはグループ内にたくさんの経営者を育成したいという思いが、松原社長にはあるのでしょう。周辺事業や新事業、地域展開などに熱心である理由の一つはここにあります。
 実際、前述のビジネスコンテストで創業できることに魅力を感じてキングランメディケアに入社してきた社員もいるそうです。
 現在ではグループ全体を統括する立場でもある松原社長は、グループ全体の売上を1,000億円に持って行きたいとおっしゃいます。
 それが実現した時には、カーテンリースという中核事業、周辺事業、新事業など、担当する仕事や所属する会社は違っても、一騎当千のすごい社員や凄腕の社長がゴロゴロいる会社・グループになるんだろうなあと感じました。

 これからの成長・発展が本当に楽しみです。

◇キングランメディケア株式会社
http://www.kingrun.co.jp/

◇第3回ビジネス大賞の概要はこちら
https://www.mm-chiyoda.or.jp/business/biz-prize3rd.html