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有限会社ポーカー・フェイス 清水信宏取締役

“「先生稼業」もけっこう大変です。…士業専門のマーケティング支援会社legwork_noimage

 千代田区は日本でもっとも企業が密集している地区のひとつだと思いますが、その中でもいくつか特に集中している業種があります。たとえば、出版、印刷、書籍関連の業種は大変に有名ですし、IT関連の業種もけっこう多い。大学や専門学校など教育関連機関が多いのも特徴です。そのなかでも千代田区ならではというのが「士業」(シギョウとか、サムライギョウと読む)です。税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士とかいわゆる「資格」が必要な商売です。会社経営にたずさわっている方なら、会社設立、税金、社会保険、登記などの専門的分野でお世話になったことがあると思います。

 今回おじゃました(有)ポーカー・フェイスはWEB作成の会社でありながら、この士業事務所の支援を特徴として展開しています。今回は士業業界の現状や私たちが士業の先生に依頼する時のポイントなども含めて清水信宏社長にお話をお伺いしました。

 なお、大手企業を相手にしたWEB開発やグラフィックデザイン業務が(有)ポーカー・フェイスの中核業務なのですが、士業事務所専門のマーケティング業務のほうがおもしろそうなので残念ながら本業の方の話は”飛ばし”(ごめんなさい)。そちらにご興味のあるかたはWebサイトをご覧下さい。

士業事務所のブランディングを引き受けます

 日本の古事記の中に、スサノオノミコトが出雲の国で川から箸の流れてくるのを見て、川の上流に人のいることに気づもともと清水社長はWEBの技術を活用して、起業家支援全般を事業として取り組んでこられたのですが、資格をとって士業事務所として起業をする人からの相談が多く、そのような方々の支援をするうちにだんだん士業専門の支援ビジネスになっていったのだそうです。

 最初は士業事務所のホームページを作成していて、そのうちに事務所主催のセミナーの開催支援、先生の本の出版支援、最近はお客さん探し(マッチング)や営業同行までサポートしているのだそうです。士業の先生たちは専門知識の習得には熱心ですが、マーケティングが非常に弱いのが特徴のようです。

 ・・・ということで士業事務所のマーケティング関連を広く支援し、最後には事務所全体のブランディングまでサポートしようという作戦です。業務によってそれぞれサイトが開設されていますが、一番の入り口(ポータルは)は
士業開業運営サポート http://www.shigyou.net/ だそうです。
現在、このサイトに1,000名以上の社労士、税理士、司法書士、行政書士などが登録されています。

“先生稼業”もラクじゃない

 ところで一般企業の皆さま、社労士、税理士、司法書士、行政書士などの士業事務所っていいなあ、なんて思っていませんか?優秀な頭脳さえあれば商品・製品も要らないし、資格がないとできない独占業務があってお客にぺこぺこ営業しなくてもいいし、小ぎれいな事務所で美人の事務員さんがいて、おまけに若くても「先生」なんて呼ばれたりして。俺にも試験に合格する頭脳があったら先生稼業になりたいなあなんて思っている人もいるかもしれません。

 ところがどっこい(表現が古い?)、清水社長の話によると士業の世界も現在はそう甘くはないのだそうです。東京は士業の数もどんどん増えてきていわゆる “価格競争”が勃発しているのです。とくに手続き業務、例えば会社設立みたいなものはどんどん費用が安くなってきていて、せっかく開業してもお客さんが集まらなくて3年ぐらいで辞めてしまう事務所もけっこうあるのだとか。”先生稼業”もなかなかつらいのです。

 中小の士業事務所は絶対に価格競争に巻き込まれてはいけませんと清水社長はおっしゃいます。確かに、私も一度調べたことがありますが、楽○がやっている専門士業の逆オークションなんて登録しちゃったら、結局値段が一番安いところに落札されるだけのことなので、もろに値段だけの競争になってしまいます。

 では価格競争に巻き込まれないためにはどうするか?一番は「専門分野で強みを持つ」ということだそうです。一定の業種やテーマに強いとか、外国語で仕事ができるとか、その分野ではトップクラスの事務所だというふうになるということです。歯医者専門でやっている税理士事務所とか、小売スーパーに関してのノウハウがいっぱいある事務所なんてのもあるのだそうです。

 次に士業事務所特有のマーケティング特性を理解すること。例えば士業で顧客を受注しようとすると絶対に”会わないとダメ”なんだそうです。提供するサービスに形がないだけに、事務所の先生やスタッフと顔合わせしているかどうかが受注決定の大きな要因となります。だからセミナーなど開いて顔を合わせる機会が大切なのです。本を出すのも、直接会うほどではないけれど広く事務所の考え方を伝えられるので顧客開拓には有効だとか。顧客の開拓で悩んでいる士業の皆様は是非一度(有)ポーカーフェイスのサイトにアクセスされてみてはいかがでしょうか。

士業事務所の選び方

 業界話はこのあたりにしまして、いったい私たちは何を基準に士業事務所を選べばいいのでしょうか?士業活用のポイントを清水社長にお聞きしました。

 まず大事なのは「優秀な方とつきあうこと」。というのは、同じ資格者でも優秀な方とそうでない方とは全く違うのだそうです。少々こんがらがった問題を10名の士業の人に相談してみると、極端な話10通りの回答がくる。それほど違っているのだそうです。最近は顧問の税理士を通常以外にもう1名契約し、重要な案件に関してはセカンドオピニオンとしてお聞きするという形も増えてきたようです。

 次に報酬ですが、手続き関連の業務の報酬は安いところを探せばいいけれど、「顧問としての相談業務の報酬はケチってはいけない」とのこと。なんでも安く安くという風潮の中で、月額顧問料1万円とかいうのもあるようですが、1万円でどれぐらい真剣にその顧問先のことを考えられますか?と清水社長。確かにそうですね。

 次に「過去の仕事の実績と所長の経歴をみること」。事務所でこれまでどんな仕事をしてきているか、士業になる前にどんな経歴か、サラリーマンとしての組織経験はあるかなど、経歴をみることによりだいたいその事務所の概要が想像できます。ほとんど社会人の経験なしで試験だけ合格して開業して、開業後も経験が足りないという人もいて、中小企業の実態など想像もつかないという人もいるので注意しましょうということです。

 たまたま自分の身の回りにいた知り合いに相談して、たまたま紹介してくれた士業事務所とつきあってきちゃったという方は大いに参考になるでしょ。

ということで、日頃はなかなかうかがいしれない士業の世界とその活用ポイントを教えて頂き大変有意義な企業訪問でした。

 ところで、なんで会社名が(有)ポーカーフェイスなんですか?とお聞きしたら、仕事をする姿勢として「やって当然、さらっと最大限の仕事」をするというのが清水社長の考え方だからだそうです。大声あげて腕を振り回し、必要以上の気合いを出しながら仕事をするのは好きではないのだそうです。

「やって当然、さらっと最大限の仕事」

・・・シブいなあ。

◇有限会社ポーカー・フェイス
http://www.pokerface.co.jp/