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有限会社V3 Kadoya 代表取締役 角谷幹夫 社長

スポーツ上達のポイントは脚下照顧(きゃっかしょうこ)ですlegwork_noimage

世界一のスポーツ店街

 千代田区の神田小川町から駿河台下までの靖国通り沿いには多くのスポーツショップが集まり休日には大変なにぎわいをみせます。
 500メートル以内にスポーツ店が50店以上集まっているこのスポーツ店街は世界でも例を見ないと言われています。
 神田小川町のスポーツ街を代表する大手としてはミズノ、ミナミ、ヴィクトリアなどがあり、小規模店はそれぞれ特徴も持ったお店づくりをされています。
 その中で今回おじゃましたのはインラインスケートで有名なV3カドヤの角谷幹夫社長です。
 

 いきなり恐縮ですが、V3とはなんですか?とお聞きしたところ、
VがVICTORYのV,3は創業者である先代が三郎という名前だったので、VICTORY三郎を縮めてV3だとのこと。先代、つまり幹夫社長のお父様センスの良さがうかがいしれて素晴らしい!シブい!

足元にこだわります

 本題に入りますが、V3カドヤさんは古物商からスタートし、昭和30年代に日本をおおったスケートブームでは、近くに後楽園のスケートリンクがあることもあってスケート靴を扱いはじめ、昭和40年代から始まった空前のスキーブームでは しっかりスキー、そして登山用具を扱い発展を遂げてきたのだそうです。

 小川町のスポーツ店街の一部はスキー店街と呼ばれているほどスキー用具に関しては集積度が高いのです。しかし、平成に入ってスキーのカテゴリーもどんどん細分化していき、各お店も得意分野を明確に打ち出し始めました。V3カドヤさんではカテゴリーでいうと基礎スキーとショートスキーが得意な分野です。

 その中でも特にV3カドヤさんがこだわっているのが「足元」だそうです。具体的にいうとお客さんのそれぞれの足に合わせたブーツのカスタマイズ。一人一人の足の形、さらには左右でも足の形は違うので、足の形を計測しインソールなどを使って調整して、ぴったりにしてくれるのだそうです。
 スキーヤーだけでなく、フィギィア・スケートの選手などからのご相談もあったり、整体医の方からの紹介で来られるお客さんも多いようです。
 どんなスポーツでも足元は非常に大事ですので、まさにスポーツ店界の「脚下照顧」(きゃっかしょうこ)といったところでしょうか。

 ちなみに私ごとで恐縮ですがゴルフではスコアが縮まりますかとお聞きしたところ、スコアは保証できませんが、飛距離は伸びますよとのこと。どうしようかなあ。
 また、足元の調整が必要なのは日常の靴でも同じで、普通の人はスポーツをしている時間より日常の靴での生活のほうが断然長いわけで、日常用の靴の調整も健康維持にすごく有効なんだそうです。だから日常はいている靴にインソールなど入れるととってもいいですよとのこと。
 なるほど。なるほど。

インラインスケートで全国TOPレベル

 みなさんお分かりのとおり、スキー店のつらいところは、夏にスキーができなくて商材がない点なのですが、V3カドヤさんは大丈夫。ずいぶん前からインラインスケートという分野に力を入れており、インラインスケートの分野では全国TOPレベルです。
 インラインスケートというのは、3個から5個の車輪が縦にならんでついているローラースケートみたいなものです。最近、公園とかでヘルメットやらプロテクターをつけてス~イ、ス~イと滑っている人がいますよね。

 専門的には(1)スピード、(2)アグレッシブ、(3)フィットネス、(4)フリースケート、(5)ホッケー、などいろんな分野のものがあるそうです。昔は子供のおもちゃみたいな扱いを受けていた時期もあったようですが、最近は認知度もしだいに高まり競技人口も増加しているようです。
全セット2万円ぐらいから揃えることもできるそうなので、興味があるかたはチャレンジしてみて下さい。
もちろんその際はV3カドヤさんに相談されるのがいいですよ。とっても優しく教えてくれます。地方の方でも通販システムがありますので大丈夫です。

もっとスポーツ店街が活性化するために

 スポーツ店の方が集まって神田スポーツ店連絡協議会というのがありまして、角谷社長はその活動にも積極的に参加をしておられます。一番大きなイベントは毎年秋に開催されるスポーツ祭りです。今年(2006年)は10月28日から11月5日まで開催される予定ですので、是非期間中に来てみて下さい。去年はなかった新しい企画がどんどん進行中のようです。楽しみですねえ。
http://www.sports-kanda.com/

 今でも十分に明るく華やかな神田小川町のスポーツ店街ですが、 もっと盛り上げるためにいろんな知恵を絞っておられるようです。すこしお話をお聞きしただけでも、いろいろテーマが出てきました。
(1)秋葉原みたいに外国人の観光客を呼びたい。
(2)大規模な駐車場をつくりたい。
(3)小学校の跡地をもっともっと活用したい。
(4)春から夏のスポーツのお店に出店して欲しい。
 などなど各個店の努力だけでは解決できない課題も地域の中で解決していきたいとおっしゃっておられました。

 自分のお店のことだけでなく、地域商店街や業界活動にもとっても活発に関わっておられるV3カドヤの角谷社長でした。

 

◇有限会社V3 Kadoya
http://www.v3kadoya.com/