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NPO法人大丸有エリアマネジメント協会 金城敦彦 事務局長

 大手町、丸の内、有楽町という3つの地域を合わせて大丸有(だいまるゆう)。
 この大丸有エリアのファンを増やしていくという目的で、このエリアにある企業が中心になって設立されたのが今回訪問したNPO法人大丸有エリアマネジメント協会です。お忙しい中、金城事務局長にお話をお聞きしました。

(1)環境
(2)活性化
(3)交流

という3つのコンセプトでさまざまな活動を行っているそうですが、難しい話は置いといて、特徴のある活動を中心に紹介して行きましょう。

 まずは丸の内ガイドツアーです。
 最先端と浪漫が共存する丸の内(火曜日)、歴史の色づく丸の内(木曜日)、アートあふれる丸の内(金曜日)ということで、丸の内の魅力を3つの視点から案内してくれるツアーです。
 丸の内のOBビジネスマンの方々がボランティア・ガイドとなって案内してくれて、それぞれのコース所要時間は1時間半から2時間半。
 とってもお手軽です。自分たちが働いたり買い物や食事をしたりしている丸の内を知ることができれば、もっと生活が楽しくなりますよね。
 という私も今回初めてこのガイドツアーを知りましたので7月6日(木)の歴史コースに早速申し込みました。3名以上ですと日時や専門的なコースなどの相談にも応じてくれるようです。なかなか決め細やかなサービスです。

  続いて、みなさんも使ったことや見たことがあるかもしれませんが、無料の丸の内シャトルバスの運行です。
 イベントを結ぶ輸送手段でなく、地域の輸送手段としてはこの丸の内シャトルが日本で始めての試みだったようですが、これはもう地域に完全に定着していて1日1000名を超えるお客さんが利用しています。
 バスなので時間がピッタリと正確というわけではありませんが、少し時間に余裕があるときなんかはとっても有効です。
 協会としては現在2台あるバスを3台にしてもっと便利にしたいと思っておられるようですが、1台の運行費用がだいぶかかるので協賛企業を増やすべく活動中 とのことでした。本当はバスに広告が出せればいいんですが、いろいろ規制もあるようでしてなかなか簡単ではないようです。

 つぎはセミナーです。
 東京のど真ん中という場所ですので政治・経済やビジネスなんていうテーマのセミナーはいっぱいあります。そこで協会では趣味や文化のテーマをサークル感覚で開催しています。フェイスTOフェイスの勉強会って感じでしょうか。
 「浴衣の着付け」 「カラーセラピー」 「護身術」なんていうテーマでとっても参加しやすい受講料で開催しています。限定しているわけではないようですが、女性向けのテーマが多いようです。やっぱり女性が活き活きしている街は街全体が活き活きしてきますからね。

 しかし、大丸有エリアマネジメント協会は女性のことだけを対象にしているのではありません。オジサン(失礼)向け企画もありますよ。
 そ の代表は丸の内軟式野球大会。これは60年以上前から続いている丸の内にある企業野球チームの対抗戦で、数年前より野球大会の運営を協会で引き受けてやっ ているのです。なんと56チーム、1,000名以上が参加し、2ヶ月にわたって開催されるずいぶんと大規模なものです。最近は企業の野球チームが本格的に 参加できる大会が少なくなってきたので、貴重な大会としてとても喜ばれているとのことです。ワールドカップでブーム(?)のサッカーもいいですが、やっぱ り野球もいいですよね。

 まだまだあります。
 京都にあるNPOの協力によりドイツ生まれのベロタクシー(VELO TAXI)を走らせているのも大丸有エリアマ ネジメント協会です。ベロタクシーは簡単にいうと自転車タクシーです。人力ですから環境にもよくて、坂の少ない大丸有エリアはベロタクシーにぴったりとい うことで、現在は4台が街中を走っいます。是非見かけたら手を上げて使ってみましょう!
 最近は大丸有エリアに在勤している700名のモニターを 集め、WEBリサーチの事業もスタートしました。大丸有エリアという日本のビジネス最先端エリアでのモニタリング・サービスを提供しています。

 最後に金城事務局長に協会運営での課題はなんですかとお聞きしたところ、ずばり収入(お金です)。NPO法人といえども活動にはお金がかかりま す。設立の理念に沿い、しかも事業収入を生み出せる活動が必要です。その意味でNPOのほうが、目的のはっきりしている営利企業よりもマネジメントは難し い面があるなあと感じました。

 地域エリアで必要なこと分かっているけれど、企業が取り組めないテーマや行政の手が回らない課題などをそこに住んだり働いたりしている人たちを巻き込んで解決していこうとされています。

 ということで皆さん、これから大丸有エリアマネジメント協会の活動に注目し、そしてどんどん参加していきましょう。

◇ NPO法人大丸有エリアマネジメント協会
http://www.ligare.jp