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株式会社エヌシーネットワーク  代表取締役 内原康雄 社長

人と人の関係性がネットワークの決め手legwork_noimage

 エヌシーネットワークのやっているお仕事は「製造業検索エンジン」です。まずはサイトを見てもらってからのほうが話が早いので、すぐにhttp://www.nc-net.or.jp/をご覧下さい。

 エヌシーネットワークでは製造業(主として金属加工系)の中で、特定の製造設備を持つ業者を捜したい場合や引き合いを出したい場合、キーワード、持っている設備またCADなどで全国の製造業者の検索ができるようになっています。中小企業、大手企業を問わず購買担当者・設計担当者にとってはとっても便利なサイトです。
 今回はこのサイトを運営し、中小製造業を組織して独自の受注ネットワークを作り上げたエヌシーネットワークを訪問しました。

 エヌシーネットワークは東京葛飾の金属プレス会社内原製作所の内原康雄氏が、中小製造会社の受注の波の大きさ(受注変動)に悩んだ末、知り合いの9社と受注のためのネットワークをつくったのが始まりだそうです。設立8年にして現在登録企業13,000社弱(毎日増えているので正確な数字は書けません)の大ネットワークに発展しています。

 まずはエヌシーネットワークの実績から話を始めますと、最近の会員1社平均の年間新規受注金額2,655万円とのこと。ということは会員数を掛け算すると977億円の取引がエヌシーネットワークを通じてつくりだされたことになります。これは日本にあるさまざまなBtoB(企業間取引)の中でも最大級であると思われ、これだけ聞けば十分な有無を言わせぬ実績です。

エヌシーネットワーク大発展の秘密は?

 さて問題はその発展の秘密です。マーケティング力の弱い特定業種の中小企業をネットワークで結びつけ、受注の窓口を広げるという仕組みはそれほど奇抜だと思えませんが、実際に成功しているネットワークは非常に少ない。なぜエヌシーネットワークが成功したのか?その原因を以下の4点ではないかと感じました。

(1)会員との強い直接的人間関係
 内原社長は全然会社にいません。時間のほとんどを会員訪問に費やし、会員との信頼関係づくりに全国を飛び回っているとのこと。大きな会合も年3回開催するそうですが、やはり私はこの社長訪問が会員とのつながりを維持している源泉であると感じました。会員の中には株主となっている方も多く、ネットだけでは絶対にできない人間関係あってエヌシーネットなのでしょう。

(2)ネットコンシェルジュ機能
 もちろん社長だけではありません、スタッフの皆さんも訪問や電話にて会員にきめ細かくサポートしておられるようで、「関係性が命」という言葉がとても印象的でした。特に会員のホームページに関してどういう情報を載せるのか、どのようなメッセージがアクセスを増やすのか、アクセスログを分析して受注に結びつけるにはどうすればいいのかを細かくコンサルティングしてくれるコンシェルジュ機能が特徴的です。

(3)自社も商社として事業展開
 エヌシーネットワークは売りたい情報と買いたい情報を結びつける機能(材料事業部)だけでなく、自社で受注して会員に発注する機能(加工事業部)も有しており、自らリスクを負って大企業の購買・設計担当者と会員を実際のビジネスで結びつけています。この事業はエヌシーネットワークの収益基盤となると同時にネットワークの信頼感を高めるために大きく貢献していると感じました。

(4)製造業以外から集まった異業種スタッフ
 スタッフは原則としてお菓子業界、研究職、大手商社出身など製造業以外から採用するとのことです。理由は製造業に永くいるとその業界常識にとらわれ、イノベーションに果敢に挑戦する気持ちが起きないからだそうです。工場PRのために工場をビデオで撮影してネット上で見られるようにするサービス(技術動画)など実際に工場訪問しないでもおおよその技術内容が分かるなかなか優れものサービスです。技術動画サービスのようにエヌシーネットワークの活動には、業界の常識を覆す革新的な企画が多いのはこのあたりに原因がありそうです。

これからどうなるエヌシーネットワーク

 さて、これまで順調な成長の軌跡を描いてきたエヌシーネットワークですが、将来はどのようになるのかをお聞きしました。

(1)新事業展開
 現在は受発注のやり取りをつなぐことが事業の中心ですが、中古機械の売買仲介をスタートさせ、将来は、1)人材の紹介、2)資金調達、3)ブランド価値向上 という面からも会員サービスを充実させて活きたいとの希望のようです。ただしすでに着々と準備(一部は開始)は進んでいる模様で間もなくスタートするようです。

(2)全世界対応
 現在は日本と中国のネットワークが中心ですが、製造工程の中で上流工程が得意な北米やEU、下流工程の中心になるであろう東アジア、インドなどにもネットワークを広げて活きたいとのことで、これもたぶん実現するだろうなあと感じました。

 エヌシーネットワークでは提供するサービスに応じていくつかの会員の種類がありますが、会員30,000社の大ネットワークを目標に日々成長していくエヌシーネットワークでした。製造に関連するみなさまは是非一度サイトをおとずれ、コンタクトをとって見られてはいかがでしょう?

◇株式会社エヌシーネットワーク
http://www.nc-net.or.jp/