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vol.17 マンション総合相談会 相談事例のご紹介

マンション総合相談会 相談事例のご紹介17
※実際の相談内容を基に再構成しています。

相談内容1

 昭和55年に完成した40戸のマンション(築35年)で、修繕をきちんとしてきたつもりだが、建物や設備の傷みが目立つようになってきた。管理会社からは、地震に弱いから補強が必要だという話も聞いた。夏に管理組合総会があるので皆で相談して、今後のことを検討したいと思うが、どうしたら良いか?

回答

 千代田区内には同じような時期に建ったマンションが100棟以上あります。どのマンションも同じような悩みを抱えています。大きな心配は耐震性です。昭和56年6月以降に建築確認を受けたマンションは、現在と同じ耐震基準で設計・建設されていますが、それ以前に設計されたマンションは、古い耐震基準です。大きな地震が起きたときに倒壊する危険性がありますから、出来るだけ早く何らかの手を打つことが必要です。
 古い耐震基準のマンションを耐震補強する場合、従来は管理組合総会で4分の3以上の賛成が必要でしたが、最近、法律が改正されて過半数の賛成で実施できるようになりました。しかし、耐震補強工事には一戸あたり数百万円の費用がかかります。耐震改修の他にも、マンション全体をまとめてデベロッパー等に売却する制度もできました。もちろん建替えをするという選択もあります。勉強会等で、問題点と解決方法を十分に議論することが大切です。
 まちみらい千代田には、マンション管理士や一級建築士などの専門家を無料でマンションに派遣して相談や勉強会のお手伝いをする制度があります(一つのマンションに年間6回まで派遣)。また、管理組合に専門委員会等を設置した場合は、その運営費用を助成する制度もあります。これらの制度をぜひ、ご活用ください。

 

【問合せ】住宅まちづくりグループ 03-3233-3223(直通)