vol.4 マンション無料相談会 相談事例のご紹介
マンション無料相談会 相談事例のご紹介4
※実際の相談内容を基に再構成しています
相談内容1
マンション管理士等の専門家を管理組合の顧問にしたいが、どのようにしたらいいか?
また費用はどの程度かかるのか?
回答
マンション管理士や建築士等を管理組合の顧問にする場合は、原則として総会の決議が必要となります。
また、管理規約にもその旨の規定を設けておくことが望ましいと考えます。
国土交通省のマンション標準管理規約では「専門的知識を有する者の活用」について第34 条で以下のように定めています。
<管理組合は、マンション管理士(適正化法第2条第五号の「マンション管理士」をいう。)その他マンション管理に関する各分野の専門的知識を有する者に対し、管理組合の運営その他マンションの管理に関し、相談したり、助言、指導その他の援助を求めたりすることができる。>
費用は、顧問としての業務内容にもよりますが月額3万円〜5万円程度が相場となっています。
顧問の選定については「首都圏マンション管理士会 都心区支部」に相談することをお勧めします。
相談内容2
ヒートアイランド対策としてマンションでも屋上緑化をする必要があるという意見が総会で出された。
具体的に進める場合、どのようなことを検討したらいいか?
また、千代田区の屋上緑化助成制度の、具体的な内容を教えてほしい。
回答
地球温暖化の影響で気温が上昇しているなかで、健康管理と省エネの両面からマンションの緑化を進めることは重要な課題です。但し、屋上緑化をするときは、現在の屋上のコンクリートや防水の状態等をあらかじめよく調べる必要があります。マンションの屋上は多くの場合、普段人が歩行しないことを前提に施工されています。また、防水も屋上緑化に耐えられる仕様になっていないこともありますから、どのような屋上緑化がマンションの諸条件に合っているか、管理会社や専門業者に確認する必要があります。
千代田区の助成制度は、屋上緑化だけでなく、壁面緑化や敷地内緑化、屋上の高反射率塗装も助成の対象になります。
屋上緑化は1平方メートル あたり3,000 円で、助成限度額は200 万円となっています。
詳しいことは千代田区ホームページ「平成25年度ヒートアイランド対策助成」をご覧ください。
http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/kankyo/hojo/heat-island.html
相談内容3
管理組合総会で議決をする場合には「議決権」が問題になることがある。
議決権は床面積(専有部分の持分)の割合なのか、それとも区分所有者の数なのか?
回答
区分所有法では、マンションの管理組合総会の議決権について、規約に別段の定めがない限り、専有部分の床面積の割合に よるとしています。
しかし、各住戸の床面積がそれほど大きく違わない場合は、管理規約で住戸1戸につき各1個の総会議決権を有すると定め ることが多いのが現状です。その一方で20平方メートル程度のワンルームと広いファミリータイプがあるようなマンショ ンでは、管理費等の負担もかなり違うこともあり、床面積に応じて議決権を定めているところもあります。
普通決議は、議決権の過半数だけで議決することができますが、規約改正や建替え決議のような特別決議の場合は、区分所 有者数と議決権数の各4分の3以上の賛成が必要となります。
この場合、床面積の広さに係らず各区分所有者は区分所有者数について同じ投票権を持ちます。
また、一人の区分所有者が複数の住戸を所有している場合には、住戸数に係らず一人の区分所有者として数えることになり ます。
【問合せ】住宅まちづくりグループ 03-3233-3223(直通)