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アナログ放送終了、マンションとしての対応は?(その2)《分譲マンションのQ&A:Vol.9》

 公共の電波には限りがあります。デジタル化することにより、TVで使用している周波数帯域の一部を、周波数の不足している公共の通信やTV以外のサービスで利用することができます。また、アナログ放送と違い電波障害も大幅に減少します。

 デジタルテレビは十分な強さの電波を受信できれば、アナログ放送と比較して高画質の映像を見ることが出来ますが、アナログテレビと大きく異なる性質として、地形等の影響を受けやすいこと、また放送電波の送信所からの距離により電波が弱くなる地域では、急激に受信できなくなる、という点があげられます。

■デジタル放送のメリット

 デジタル放送を受信することによって得られるメリットは、

  ・高画質な映像や高品質なサウンドが楽しめる

  ・電子番組案内で見たい番組が簡単に検索できる

  ・データ放送により、生活に役立つ情報がいつでも取り出せる

  ・双方向での情報交換が可能となり、TV番組への参加もできる

といった魅力が加わることです。そのほか、高齢者や障害のある方向けのサービス(字幕放送・解説放送・音声速度の変更など)も充実しています。

■管理組合とデジタル放送

 マンション(共同住宅)の場合、現在の地上アナログTV放送の電波は屋上などに設置した共同受信設備(アンテナ)により一括受信し、各家庭へ配信する仕組みになっています。しかし、アンテナの方向調整やアンテナ自体の交換が必要になることもあります。

 その際注意したいのは、共同受信設備は「共用部分」なので、管理組合として共用部分を変更するには総会の決議を経なければならないということです。ただし「形状または効用の著しい変更」を伴うことは考えにくいので、定足数は普通決議(区分所有者および議決権の各過半数)で問題ないでしょう。

 工事に伴い発生する費用は、持分割合に応じて組合員全員で按分することになります。

まちみらいニュースvol31(2007.10.20)掲載