ペットに関するルールの決め方は?《分譲マンションのQ&A:Vol.11》
分譲マンションのペット飼育の可否については、それぞれのマンションで定める管理規約にどのような規定が定めてあるかによって異なります。
今まで、ペット禁止のマンションで違反した人は裁判で全て敗訴しており、ペット禁止から可にしたマンションもほとんどありませんでした。マンションのペット問題の根本は、飼い主に適正な飼育をしてもらい、居住者間でよい関係を作ることにあります。マンションには、動物好きな人も動物嫌いな人も居住しています。
管理組合はそれぞれがお互いを尊重し合い、安心して生活できる環境を整備していかなければなりません。最近ではペット可の分譲マンションも増え、マンションでのペットの適正な飼育が普及してきています。それに伴い、マンションでのペット飼育が認知されつつあり、マンションによっては基本的には、「ペット禁止」を維持しつつも、例外として「介護犬等の同居は認める」とか「マンションで適正にペットを飼育できる人には認める」などの細則を作成することにより、ペット問題を解決した例もあるようです。
最終的には、飼い主のモラル・マナーの問題になってきますから、飼い主はペットが居住者間のコミュニケーションの妨げにならないよう常に注意することが肝要です。
まちみらいニュースvol33(2007.12.20)掲載