防犯対策について教えてください(1)《分譲マンションのQ&A:Vol.12》
平成19年1月から9月末までの間に東京都内で発生した侵入窃盗罪は 12,007件と前年に比べ3,915件も減少しています。千代田区内では223件の侵入窃盗罪が発生していますが、平成18年に比べ98件も増加しており、防犯に対する注意が必要です。区内の窃盗犯罪被害届出数のうち29件は空き巣による被害で、マンションでの被害も少なくありません。
マンションは、オートロックやドア鍵でガードされていても、必ずしも安心とは言っていられません。マンションのエントランスがオートロックになっていても、居住者の後ろに付いて侵入されるケースがあります。また、高層階であっても屋上から侵入される事例もあり、決して安心できません。被害を未然に防ぐためには、マンション居住者の皆さんが協力して防犯対策を実行していくことが必要です。
防犯対策は、「設備的な対策」と「日常生活での対策」という2つの面からの対策が必要です。
(1)設備的な対策
具体策としては、
・玄関ドアの強化(ワンドアツーロック、ピッキングされにくいシリンダー錠と補助錠の設置)
・窓の強化(防犯ガラスへの交換や防犯フィルムを貼る、補助錠の設置)
・防犯カメラの設置(エントランス、通用門、エレベーター内や駐輪場などへの設置)
・明るさの確保(エントランスホール、エレベーターホール、駐輪場などの明るさを十分確保)
・足がかりを置かない(物置、樹木、クーラーの室外機など上の階への足がかりになるものを置かない)
などがあります。
ホームセキュリティや防犯カメラは設置することによる抑止効果もあります。窃盗犯が侵入を諦めるような防犯設備を構築しておくことが大切です。
まちみらいニュースvol34(2008.1.20)掲載
※内容は掲載日時点での情報です。