マンションで気持ちよく暮らすには?《分譲マンションのQ&A:Vol.15》
「鍵ひとつでプライバシーが守れる」
「戸建て感覚で住めるマンション」
というように、自由気ままに生活できると思ってマンションに住んでいる方も多いと思います。
しかし、マンションは、一つの建物に多くの人が暮らしている集合住宅です。物事に対する考え方やライフスタイルは居住者の数だけ存在します。皆が自分勝手に生活すれば、トラブルが続出して快適な生活を維持することはできません。
トラブルを避けるために、共同生活をするうえで守るべきルールを定めた「管理規約」があるのです。この管理規約は、管理組合総会の特別決議(議決権数と区分所有者数それぞれの3/4以上の賛成)により制定され、区分所有者と、同居家族や賃借人など全ての居住者が守らなければならない、マンションの憲法とも言うべきルールなのです。
とはいえ、何でもかんでもルールで縛り、「管理規約や細則」で定めれば良いというわけでもありません。
マンション内のトラブルで最も多いのは、「居住者間のマナー問題」ですから、マンション生活の身近な問題点を解決するには、ルールではなく個々の居住者の心がけや他の居住者に対するちょっとした心配りが大切です。
個々のマンション居住者がしっかりとマナーやモラルを守れば、居住者の多くが今以上に住みやすいマンション生活を送ることができるはずです。
次回は、実際にトラブルの原因になりやすい事柄を、マナー8か条としてご紹介していきます。
まちみらいニュースvol37(2008.4.20)掲載