マンション生活のマナー8か条…その2《分譲マンションのQ&A:Vol.17》
マンション生活でのモラルやマナーは、特別なことではなく、ちょっとした心配りです。
5.共用部分
ベランダやバルコニーは自分専用に使用できますが、れっきとした共用部分です。非常時には避難通路になりますから、物置や大型プランターなどを置くことは出来ません。特に、避難はしごが降りてくる場所や隣の住戸との仕切り付近は十分に開けておく必要があります。また、鉢植えなど落下の恐れがあるものを、安易にベランダの手すりに掛けるのは大変危険ですから控えましょう。
共用廊下や階段に自転車やダンボールなどの私物が置いてあると、管理の行き届いていないマンションに見えてしまうだけでなく、非常時に避難の妨げになり危険です。自宅の前だからといって、私物を置かないように気をつけましょう。
6.ごみ置き場
ごみ置き場は、住人の常識が見える場所といわれています。購入するかどうかを決める際にごみ置き場をチェックする人もいるほどです。マンションの資産価値に影響するといっても過言ではありません。ごみは、時間帯や分別方法など、自治体やマンションのルールを守って出しましょう。
7.自転車置き場
自転車は、駐輪場にきちんと並べておくようにしましょう。駐輪場が乱雑だったり、敷地内にルーズに置いてあったりすると、住民の意識が低いと思われて、侵入窃盗犯などに狙われやすくなってしまいます。また、放置自転車がたまると処理が大変です。使わなくなった自転車は置きっぱなしにせず、各自で処分しましょう。管理組合によっては、登録ステッカーを貼ったり、置く場所を毎年抽選で決めたり、共用自転車を設置したりと工夫をしています。
8.マンションに関心を
マンション管理組合には、年に一回の定期総会があります。総会では、決算や活動の報告と次年度のお金の使い方が示されます。大規模修繕についての提案がされたり、新しいルールが決まったりすることもあります。総会には、できる限り出席しましょう。また管理組合から「お知らせ」などが配布された場合には、必ず目を通し、「アンケート」には積極的に回答しましょう。一人ひとりが管理組合に関心を持つことが、マンションコミュニティの活性化にもつながります。そして、管理組合の理事になった際には、理事会に出席して可能な範囲で活動しましょう。
このように、ちょっとした心配りと、住人同士のコミュニケーションを大切にすることで、マンションのモラルとマナーは大きく向上します。それが結果として、「防犯・防災対策」や「資産価値のアップ」につながるのです。
まちみらいニュースvol39(2008.6.20)掲載