マンションのコミュニティ①《分譲マンションのQ&A:Vol.23》
今月から3回にわたって、「マンションのコミュニティ」をとりあげます。マンションには、大きく分けると、・マンション内のコミュニティ・マンション同士のコミュニティ・マンションと地域(町会)のコミュニティの3つのコミュニティがあります。
今回は、このうち、「マンション内のコミュニティ」についてお話します。
■マンション内コミュニティ
マンションを購入した方の中には、『鍵一つでプライバシーが守られる』とか、『他の居住者と近所づきあいをしなくてすむ』と考えている方も多いと思います。しかし、マンションに住む以上(特に分譲マンションは)、玄関や廊下・階段などの共用スペースは、区分所有者全員の共有財産ですから、マンションの部分修繕から耐震改修などの大規模修繕を行うにしても、管理組合の理事会や総会で決めていかなければなりません。
このように区分所有者の合意形成が必要とされるときに、それを円滑に進めるうえで大切となるのが、マンション内のコミュニティです。居住者間で何でも話せる関係を作ることが大切なのです。千代田区内のマンションには、マンション内のコミュニティを円滑にするため、毎年マンション内で寄席(よせ)を催したり、防災訓練を行なったりと、定期的なイベントを行うことで、住民同士の交流に努めているところもあります。
特に防災訓練は、コミュニティの向上にとどまらず、災害時の対応を体験するとともに、居住者としての防災意識を高める効果もあります。
まちみらいニュースvol45(2008.12.20)掲載