マンションでは今どんな防犯対策が求められていますか?《マンションあれこれ質問箱vol.7》
Q.マンションでは今どんな防犯対策が求められていますか?
A.「設備的な対策」と、一人ひとりができる「日常的な対策」の両面から考えましよう。
マンションは狙われている
千代田区では、特に、戸建て住宅よりも集合住宅への空き巣、不審者の侵入が目立っています。
エントランスがオートロックの場合でも居住者の後についていけば侵入可能ですし、高層階でも屋上から降りて侵入できるので、決して安心はできません。
また、数年前と比べると、ベランダからガラスを破っての侵入が非常に多くなっています。
設備的な対策
①玄関ドアの強化
もはや、ワンドアツーロックは常識です。ピッキングされにくいシリンダー錠と補助錠がついていれば、犯人は見ただけであきらめます。
②窓の強化
一番効果が高いのが、防犯ガラスへの交換です。防犯フイルムを貼る方法もあります。補助錠をつけるとさらに防犯性が高まります。
③防犯カメラの設置
エントランス、通用門、エレベーター内、駐輪場などに設置します。設置する場合には、細則などでルールを決めておきましょう。
※玄関ドア、窓ガラス、サッシは基本的に共用部分ですから、管理規約の確認と管理組合への相談が必要です。
④明るさの確保
エントランスホール、エレベーターホール、駐輪場など明るさを十分確保しましょう。また、1階窓際の植え込み部分も注意してください。
⑤足がかりをおかない
物置、樹木、クーラーの室外機などが上の階への足がかりにならないか点検しましょう。
日常的な対策
①電気をつけてでかける。…留守であることを知らせないため
②ごみ捨て等短時間でも必ずドアは施錠する。
③ごみ置き場、自転車置き場はルールを守って整然と。
④マンション内で会った人には挨拶をする。
⑤居住者同士、できる限り顔見知りになる。
⑥不審者など、何か気づいたら管理組合に届ける。…情報を管理組合に集めるため
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マンション通信ちよだ第7号(2007.03.25)掲載