毎月の管理費が高いような気がするのですが?《マンションあれこれ質問箱vol.12》
Q1.毎月の管理費※が18,000円で、高いような気がするのですが?(※修繕積立金を含まない金額)
毎月集めている管理費が1万8,000円。知り合いのマンションでは、ほぼ同じ広さの部屋なのに1万2,000円とのこと。6,000円も高いというわけですね。しかし、金額だけで一概には判断できないのです。例えばエレベーターが1基か2基かなどの設備的な条件によって点検費が違ってきますし、管理員は週6日勤務か、隔日か等の管理の内容によっても全体の管理にかかる費用は違います。
また、仮にこれらの条件が同程度だったとしても、規模(戸数)が違えば、負担額が違ってきます。このように、単純には比較できないのです。
Q2.では、管理費の妥当性をチェックするには、どうすればいいですか?
第一ステップは、項目ごとにその内容と費用を調べることです。管理組合の「決算書」を見てください。支出項目が細かく分かるようになっていますか? もし、「管理委託費」といった項目名でひと括りになっている場合は、管理会社との委託契約書に添付されている「内訳書」で確認してみてください。その際に、管理員の勤務日数や、各設備の点検の回数など、それぞれの仕事の内容(仕様)も確認していきます。ここまでくれば、もう少しです。第二ステップに進みましょう。
「管理員業務費」「事務管理費」「日常清掃費」「エレベーター点検費」などの金額を、条件に合った目安と比較します。費用の目安は、書籍やインターネット上で情報を入手できますし、マンション通信ちよだ4号でも取り上げていますので参考にしてください。
Q3.管理会社の対応に不満があるのですが?
まずは、管理会社にどんな仕事を委託しているのか把握することです。当然やってもらえると思っていたことが、実は契約にはない仕事だったというような“すれ違い” は不幸のもとです。そのためには、管理委託契約書を読むことが大切です。また、年に1回の契約更新時に、管理会社から口頭で契約内容について説明してもらうと理解が進むのではないでしょうか。
フロントマンとの関係も重要ですね。単に業務を命令するのではなく、自分たちの要望を伝えながら、うまく連携ができるように持っていきたいものです。
また、お互いを知る意味で、管理会社を訪問してみるという方法もあります。
マンション通信ちよだ第13号(2008.11.25)掲載