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番外編 「千代田区内にいた有名人」

昔、千代田区内にはいろいろな有名人が住んでいました。全員挙げるときりが無いくらいに。その中でも私の目に留まった有名人といえば、皆さんもご存知の?山田浅衛門(山田浅右衛門)、首切り浅衛門の名で呼ばれていた人です。

副業で?斬首した罪人の“人肝”(肝臓)から薬を製造販売していたのは有名な話で、稼ぎは相当良かったみたいです。

浅衛門の実際の身分は浪人であり、幕府に所属していなかったようです。本来の仕事内容は徳川家刀剣類御様御用(おためしごよう)。ようは刀の試し切りでした。しかし幕府の正式な職業ではなかったようです。

代々「山田浅衛門」と言う名は世襲制で、初代と十代目は血のつながりはなく、自分の子供であっても腕の無いものには「山田浅衛門」を継がせず、養子を取り継がせていました。初代の浅衛門が1688-1711で、最後の10代目は今のところ日本の刑罰史上最後の斬首刑の実行者として知られています。

ちなみに、この試し切りをするときに屍体を置いた、砂を盛って作った台を“土壇”といい現在、“土壇場の~”とかにつかわれている“土壇場”というのはここから来ているようです。古地図を読んで実際に浅衛門の邸宅跡に行ってみましたが、現在ではでっかいビルが建っており、特に“山田浅衛門邸宅跡”の碑のようなものはありませんでした。

他に池波正太郎の時代小説、鬼平犯科帳の「鬼平」こと火付盗賊改方長官・長谷川平蔵(1745‐1795)の役宅も千代田区にあったようです。鬼平の自宅は現在の目白にあったようですが、役宅は麹町税務署の駐車場のあたりにあったようです。同じく池波正太郎の時代小説「剣客商売」でも千代田区のさまざまな場所が出てきます。

時代劇ファン垂涎の人物達がいたといわれる場所や、ゆかりのある場所を小説片手に散策なんていうのもおもしろいと思いますよ。

小説で鬼平が盗賊たちの襲撃にあった場所はここかぁ~とか、秋山小兵衛の行きつけの茶屋はこのあたりにあったのかぁ~なんて面白そうじゃないですか?