ビルの耐久性
コンクリートは一種の人造石で、風雨防寒の影響をあまり受けないように造ることができる材料です。また鉄筋は、空気中に置いておくと、酸化し錆びてしまいますが、確実にコンクリート中に埋め込めば錆びることはなく、耐久性の高い構造物を造ることができます。
軽量鉄骨造の減価償却年数が19年~34年であるのに対して、鉄筋コンクリート造の減価償却は約倍の47年になっていることからもわかると思います。しかし、日本は地震も多いですし、なんだかんだいっても、ビルの外壁などにヒビが入っていたりするもんです。
実際、ヒビをそのまま放置しておくと、雨水がヒビから浸入し鉄筋がさびてしまうこともあるようです。確かに、きっちりとコンクリートに覆われていればあまり錆びることは無いとは思いますが、雨水が浸入してしまったらどうしようもないと思います。
鉄筋が錆びると、鉄が膨張し、まわりのコンクリートが割れ全体的にヒビが入ってしまうようです。“鉄筋が錆びてきたので、交換するか”と言うわけには行きません。どう考えても建てかえることになってしまうでしょう。そうなったらもうどうにもなりません。お金が腐るほどあり、いつでも立てかえられるなんていう人はそうそういないだろうし・・・。
そうならないためにも、点検・補修は常に心がけなければなりません。何事も同じですが、“早期発見・迅速に対処”です。
いくら鉄筋コンクリートのビルの耐用年数が長いといっても、やはり寿命はあります。その寿命をいろいろと手をかけ(改修など)、いかに長くもたすかが鍵だと思います。