平成25年度 千代田区分譲マンション実態調査②防災への取り組みについて
平成25年度 千代田区分譲マンション実態調査②防災への取り組みについて
前月号(平成26年6月 まちみらいニュース111号掲載)に引き続き、平成25年度千代田区分譲マンション実態調査の結果をご紹介します。
今号では、各マンションでの防災への取り組みについてです。調査結果からは、防災訓練を未実施のマンションや、災害用の備蓄をしていないマンションが非常に多いことが判明しました。
まちみらい千代田では、マンションでの防災計画策定を最優先と位置付け、マンション管理士を派遣して計画の策定を支援する制度や、防災備蓄物資の購入費を助成する制度などを実施し、マンションの防災対策事業に力を入れていきます。
調査概要
地域:千代田区全域
対象:区分所有マンションとして供給された3階建て以上の非木造の共同住宅
期間:平成25年5月~平成26年3月
方法:分譲マンション管理組合、管理会社、マンションデベロッパーへのアンケート調査、現地調査等
防災マニュアル等の有無
防災マニュアルや名簿が「あり」は29.2%、「なし」は62.0%でした。防災マニュアルや名簿が整備されていると、いざという時に各居住者の役割が明確になり、安否確認や避難行動が迅速に実施できます。
防災対策について
何らかの防災対策を実施しているのは250棟中40%(100組合)でした。
実施している内容を多い順に6つ挙げると、①「エレベーターキャビネットの設置」16.4%、②「AEDの設置」13.6 %、③「防災用備蓄倉庫」11.6%、④「各住戸の備蓄の促進」10.4%、⑤「各住戸の家具転倒防止の促進」10.0%でした。
69.6%のマンションで消防・防災訓練を未実施
消防・防災訓練の実施は、「実施している」が21.2%、「実施していない」が69.6%でした。火災を想定した消防訓練を実施することも必要ですが、地震等を想定した防災訓練を実施し、いざという時に適切に行動できるよう備えることが非常に重要です。
管理組合で災害用の物資を備蓄していますか?
管理組合で「災害用備蓄をしている」は32.4%、「備蓄をしていない」は67.6%でした。備蓄品は多い順に①「水」「携帯用トイレ」11.6%、②「救出用工具」10.8%、③「食料」7.6%、④「非常用発電機」5.6%、⑤「災害対策トイレ・組み立て式トイレ」5.2%、⑥「投光機」3.6%、⑦「炊き出し用品・かまど等」1.6%です。各戸で備蓄をすることも大切ですが、管理組合としても備えがあると安心です。
問合せ 住宅まちづくりグループ(3233-3223)