千代田まちづくりサポート

応募について

海老原商店を活かす会

神田に残る、近代建築史の生き証人とも言える「看板建築」の代表的な事例、海老原商店を改修し、長寿命化を図るとともに、生きた活用方法を提案する。

普請部門

地域のまちづくりに貢献する点

かつて千代田区には多くの貴重な近代建築がありましたが、高度経済成長期、バブル期、平成の大不況を経てその多くが姿を消していき、とくに2000年以降、そのスピードが増していきました。神田川沿いは明治時代から古着や生地・既製服の問屋街として発展し、神田須田町二丁目も柳原通りを中心に看板建築の店舗併用住居が多く立ち並び、戦時の空襲も住民の消火活動で焼失を奇跡的に免れた地域ですが、現在では数軒が点在するのみとなっています。
そのような中生き残ってきた「海老原商店」を改修し、活用しながら保存することは、千代田区の文化、歴史的にも重要なことであると考えます。
そして、海老原商店の活用が他の近代建築の保存活用のよい先例となり、普及していくことで、心温まる人間規模のまちなみを取り戻していきたいと考えています。

活動内容

"本活動が、「看板建築」や古民家等、地域の歴史文化資産の有効な保存活用事例の導火線となることを期待しています。
 道路に面した土間を、コミュニティスペースとして随時開放。
・地域交流の場としての活用
 →地域の方たちも日常的に親しめる空間に →地域コミュニティの再生
・看板建築や古民家等の再生にかかる活動拠点

 ゲストハウスやシェアハウス等として活用(1階・2階)
・歴史文化資産を身近に体験できる →愛着・関心が高まる
・コミュニティスペースとの融合 →地域内外の交流、地域外への情報発信基地
・維持・管理費の捻出 →所有者の負担軽減 →保存活用案件の増加管理運営体制については、①の利用イメージとともに具体化していくが、次の点を考慮しながら検討をすすめていきたいと考えています。

 土地建物所有者が中心となり、神田周辺でまちづくり活動を行っているNPOや近代建築に関心の高い専門家等と連携して取り組む。

 活用方策や改修計画の検討、また、改修工事などのできていく過程において、ワークショップやイベント等の手法を取り入れることにより、参加メンバーの建物やコミュニティスペースに愛着や関心も増して、完成後の積極的な活用や、維持管理・運営への支援なども期待できる。