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水害対策を進めましょう

マンション管理士 飯田 太郎

 令和元年10月に発生した令和元年東日本台風は、東日本を中心に各地で河川の氾濫などを引き起こし、大きな被害をもたらしました。都市部では大雨によって河川の水が逆流したり、下水道の水がマンホールから吹き出す「内水氾濫」が発生し、一部のマンションで電気設備が停止しました。エレベーターやトイレが使えなくなるなど、大きな影響が出ました。
 水害の被害を軽減するためには、ハザードマップを確認して、自分の住んでいるマンションがどのような災害リスクを抱えているのか知っておくことが大切です。そのうえで、適切な対策を行いましょう。

マンション防災計画と防災訓練

 水害・地震等に備えて、マンション全体で何をするべきか、役割分担はどうするかなどについて定めた「マンション防災計画」を策定しましょう。また、防災計画に基づいて防災訓練を行うことにより、居住者の防災意識を高め、マンション全体の防災力を向上させることができます。

水害対策資機材

 マンションの水害対策に必要なものとして、止水板などが挙げられます。各マンションの実情に合わせて必要なものを検討しましょう。
 資器材は買いそろえるだけではなく、実際に使うことができる状態にしておく必要があります。定期的な点検や、防災訓練の一環として操作訓練を行うことが重要です。

おわりに

 災害対策で重要なことは、すべての居住者が「自分のこと」として、災害への備えを意識することです。そのためには定期的な防災訓練や勉強会が有効で、マンション内で「顔の見える関係」を築くことにもつながります。
 まちみらい千代田では、「防災アドバイザー派遣」し、防災計画の策定や防災訓練の企画を支援しています。マンションの防災力向上のため一度、アドバイザーの活用を検討してみてはいかがでしょうか。