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マンションよ・も・や・ま・話【第11回】「水漏れ 漏水対策」

マンションよ・も・や・ま・話
【第1
1回】「水漏れ 漏水対策」
マンション管理士 鈴木 信一

 マンションに30年近く住んでいると漏水被害に遭うことがあります。ある日、何気なく天井を見ると「シミ」があり、気にしながら翌日も見ると「シミ」が広がっています。なんだかわからずにいると、その内に壁づたいに畳が濡れていて「漏水だ!」となります。わかった時点ですぐさま管理組合・管理会社に連絡という事ですが…。

 マンションも築後30年を過ぎるとそろそろ漏水の心配をしなければなりません。共用部分は管理組合で給排水管の更生・更新工事を計画しますが、専有部分は区分所有者の範疇という事で対象外となることが多いのです。

 区分所有者がリフォームをする時、内装は綿密に計画しますが、意外と設備に関しては無頓着で、特に給水管・給湯管・排
水管の取替は考えない方が多いと思います。

 中でも今回は、あまり話題に上らない厄介な給湯管についてお話をします。給湯機は耐久年数が短く、交換するケースが多々ありますが、給湯管は新築当時のままがほとんどです。特に古いマンションでは、給湯管に銅管が使用されていて、経年劣化でピンホールと言う独特の小さな穴が開きます。始末が悪い事に、スラブ(躯体)に直接管が埋設されていると、お湯がコンクリートをつたい、部屋に漏れる現象が起こります。

 漏水が起きているのに給排水管等の継ぎ手部分に異常が無い場合は、給湯管に原因がある事を考えましょう。このように、
漏水の発生原因を見つけるのは厄介です。

 また、もうひとつの問題として、給湯管は更生工事という手法が使えず、新たに交換するしかありません。そこで、部屋のリフォームを計画する時、特に水回りのバス・トイレ・台所を変更する時は、必ず給水管・給湯管・排水管を見直しましょう。漏水を防ぎ、修繕工事の二度手間も無く、費用も節約できます。

 大規模修繕はおおよそ12年周期で計画しますが、修繕の内容としては外壁・屋上・通路等の共用部分の塗装工事が主な内容となります。従って設備はほとんど単体で対応することになります。設備の中でも給水管等は、パイプスペースの検針メーター以降は専有部分となり、区分所有者の責任になりますが、共用部分と一体となった配管等は一部例外もあります。

 マンションでは漏水の原因が専有部分か共用部分かで賠償の責任所在が変わります。普段から水回りの異変には注意を払い
ましょう。そして「水漏れ対策」として、居住者の方には個人賠償保険の加入をおすすめします。火災保険加入時に特約として、個人賠償保険を付ける事を忘れずに検討して下さい。

 マンション生活を安心して過ごすために、日常の設備点検と保険加入に気を配って、ゆとりある生活を送ってください。

次回は、【第12回】「理事会の引き継ぎを上手くするには?」です。