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マンションよ・も・や・ま・話【第18回】「マンション住民とお祭り」

マンションよ・も・や・ま・話
【第18回
】「マンション住民とお祭り」
マンション管理士 鈴木 信一

 私の住む地域で先日、年一回の祭礼がありました。千代田区でも以前、お祭りで神輿を担ぐこと等の地域活動を条件にして入居者を募集するマンションが話題になりましたね。私の住んでいる町会は、例年マンションの管理組合が主体となって、お祭りのお手伝いをしています。 地域にマンションはたくさんありますが、なぜか管理組合がお祭りに参加するのは、私の居住しているマンションと隣のマンションの2棟だけです。

 お祭りでの役割は、設営のお手伝いや神輿を担ぐというものだけでなく、運営委員長や会計責任者といった運営の中枢まで任されるなど、マンション居住者といえども本格的なものです。 マンション管理組合がここまで地域の活動に入り込めたのは、一朝一夕にできたわけではありません。それには、最初に関係を築いてくれた新築当時の町会長さんの人柄や、町会役員の受入体制と管理組合側の姿勢がよかったのだと思います。

 隣のマンションも同時期に建築され、町会に加入しました。この二つのマンションが地域に溶け込むことが出来たのは、管理組合が組合員のために様々なイベントを積極的に行い、地域に貢献してきたという共通点があったからだと思います。マンションとその立地する地域とは、相互に協力することで、マンション居住者の快適な暮らしに繋がり、地域とマンション双方の価値が向上することになるのです。

 話は少し違いますが、今回のお祭りで最も強く感じたことは、マンションからの参加者は高齢者が多いということでした。戸建ての住民は子供を中心にファミリーでの参加が多いのに対して、マンションではファミリー層・独身者は参加が少なく、こんなところにもマンションの顕著な高齢化の実態を感じさせられました。また、世代による地域コミュニティへの関わり方の違いを考えさせられました。

 お祭りは、神社の氏子が協力して行うものですが、年配の方は「その町に住む人は、できれば全員でやるのが望ましい」と考えている一方、若い世代は「地域になじみがある人でやりたい人がやればいい」と考える傾向があるようです。このような世代間の意識の違いは、マンションでも、管理組合の役員の成り手不足という問題にも表れているものと思います。 

 組合員の一人一人がコミュニティを理解し、全員でマンションを適正に管理し、組合員としての役割を果たしてほしいと、祭囃子を聞きながら心の中で思いました。
  

  次回は、【第19回】「避難所防災訓練」です。