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【第19回】「避難所防災訓練」

マンション管理士 村澤優子

避難所防災訓練は、大災害が発生した時に地域住民が主体となって避難所を開設する場合を想定した訓練です。

避難所の役割は、
① 地元住民の安否確認等の情報の収集及び提供
② 避難者の把握・避難者名簿の作成
③ 備蓄物資・支援物資の配布
④ 炊き出し・給水
⑤ 区の災害対策本部との連絡調整
などです。

 今回訓練に参加し、私は、情報班を担当しました。情報班の役割は、防災無線で千代田区役所内の災害対策本部と連絡を取るものです。無線機を使う訓練では、「こちら○○です。どうぞ」と、普段はあまり使わない言葉を使うため、緊張しました。日ごろの訓練の大切さを痛感しました。

 震災時に最も不安なことの一つは、情報がないことです。しかし避難所が開設されたら、避難所で情報を得ることができます。別の班は、災害用トイレの組み立て訓練や炊き出し訓練を行いました。千代田区は建物の不燃化が進み、大規模な延焼火災の危険が少ないため、区全域が「地区内残留地区」です。広域避難場所は無く、震災が発生しても、建物が安全であれば建物内に留まることとされています。

 マンションは、一般的に耐震・耐火に優れているため、自宅に留まることが選択されることになるでしょう。そのための準備として、マンション管理組合においても、防災計画や備蓄、防災訓練などに取組み、大災害が発生しても居住者の命を守り、生活継続できるように準備をしておきましょう。

 まちみらい千代田では、マンション管理組合向けに防災対策を様々な形で支援しています。マンション防災計画の作成や資器材等の購入を助成、AED の設置、エレベーターに閉じ込められた時のためのエレベーター備蓄キャビネットの配布など、まちみらい千代田に相談してください。
  

  次回は、【第20回】「管理組合を推進する女性パワー」です。