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マンションよ・も・や・ま・話【第21回】「熊本地震から学ぶマンション防災」

マンションよ・も・や・ま・話
【第21
回】「熊本地震から学ぶマンション防災」
マンション管理士 飯田勝啓

 地震発生から2 週間後の4 月28日、現地の被災状況を確かめるため、熊本を訪れました。今回の被災から得られた千代田区でも参考になるポイントをお伝えします。

①被害を想定する
  建物の棟を繋ぐエキスパンションジョイント部分は損傷する可能性が高く、その際部品落下などで通行は危険です。受水槽や給排水管の破損も発生し給水停止やトイレの使用ができなくなるなど状況は様々です。被害状況を想定することで災害時にも慌てずに対応できる様になります。また事前に何を準備すればよいかなど準備で足りないことが見えてきます。

②復旧のための規約の整備
  受水槽など給水系のインフラが損傷すると敷地外の水道本管は復旧してもマンション内で不自由な生活が続くことになります。水が出ないと生活そのものが成り立たなくなります。災害後短期間であれば、何とか我慢できたとしても、1 ~2 か月間続いたらどうでしょう?洗濯は?トイレは?この不便な生活に耐えられますか?建物(外見)は問題がなくても、生活の不便に耐えかねて親戚宅や外部の賃貸住宅に避難し、組合員がバラバラになり、臨時総会どころでなくなるでしょう。熊本でもこうした事例が見受けられました。

 3月の標準管理規約改定では、災害時に理事会決議で応急的な修繕工事が可能になり、さらに緊迫する災害状況下では理事長決裁で保存行為ができるようになっていますが、復旧のための手続き(決議)を機動的に行えるように規約を整備しておくことは有効です。

③災害時の対応マニュアル
 災害発生後、安否確認しようにも、事前準備がなくては対応できません。誰がいつ、どこで、どのように判断するのかなど咄嗟に決められないことがたくさんあります。だから災害時を想定したマニュアルは不可欠です。
 

 こうした準備とともに忘れてならないことは日頃のコミュニティです。私たちもこれらの教訓を生かせるよう心がけていきましょう。
  

  次回は、【第22回】「ハチの巣騒動」です。