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【第22回】「ハチの巣騒動」

マンション管理士 鈴木信一

 初夏になると、マンションの植栽も成長が早くなり、毎年剪定を行います。ある時作業中の職人さんに事件が起こりました。植木職人さんがスズメバチに刺されたのです。スズメバチは毒性も強く人間を死に至らせることもあります。当時、私は理事長でしたので現場を確認すると植栽の中に大きなハチの巣が出来ていました。普段は植栽の中まで良く見ることは無いので、こんなに大きくなるまで気づかなかったのです。

   今回の被害は最小限でしたが、もし、通学中の子供達や通行人が刺されたら大変な事になったかもしれません。即刻、植栽作業は中止し、ハチの巣駆除を優先する事にしました。役所に相談したうえで、駆除業者を手配し、殺虫剤の散布とハチの巣を撤去しました。その後も、張紙等で近づかない様に注意を喚起したり、行き場を失った蜂の死骸がエントランス付近に散乱したりと大変でした。このように思いもよらない事が起こりますので、管理組合は管理会社に任せっぱなしにせずに危機管理を常に心がけることが大切です。
管理組合役員の一体感・管理員さんや組合員とのコミュニケーションを密にとり、危機管理に強いマンションにしましょう。

もし、マンションの敷地内にハチの巣が出来ていた時はまずは、
千代田保健所生活衛生課環境衛生主査5211-8166へご相談ください。
また、ハチの巣の駆除依頼は、(公社)東京都ペストコントロール協会3254-0014(代表)へご相談ください。
  

  次回は、【第23回】専門家を選ぶのは難しい!~専門家を選ぶ時の留意点~です。