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令和5年4月、千代田区のマンション「管理計画認定制度」がスタート まず、認定基準を理解しましょう

マンション管理士 飯田太郎 氏

令和5年4月、千代田区のマンション「管理計画認定制度」がスタート まず、認定基準を理解しましょう

 適正な管理計画を有するマンションを自治体が認定する「管理計画認定制度」を、来年4月から千代田区でも実施予定です。マンションが認定を受けることで、次のような効果があると期待されます。
 ①区分所有者の管理への意識が高くなり、良好な管理状態を維持しやすくなる。
 ②適正に管理されたマンションとして市場で評価される。
 ③良好な管理状態のマンションが増えることにより、地域の価値向上につながる。
 ④「フラット35」維持保全型が対象となり、一定期間の金利優遇が受けられる。
 認定を受けるための基準は国と同じで17 項目です。既に多くのマンションで実施しているものもありますが、現状を見直
すことが必要なものもあります。
 認定基準の中で最も重視しているのは、裏面の認定基準(4)長期修繕計画の作成及び見直し等です。長期修繕計画等は令和3(2021)年9月に改定され、既存のマンションの計画期間の設定が25年から新築と同じく30年以上に延長されました。既存マンションでは計画期間の設定が25年の管理組合も多いはずです。計画の見直しは管理組合総会議決と実際の見直し作業等も必要ですから、認定を申請するまでにある程度時間がかかると思います。
 また、裏面の認定基準(4)⑤は建替えを予定している場合や、多額な資金が必要なエレベーターや給排水管の全交換が行われて、修繕積立金の平均額が低額になっている場合は、専門家による修繕積立金が低額でない旨の理由書が必要になります。

マンションサポートちよだmini第148号掲載(2022.12月発行)
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