近所同士のつながりが大切 3.11 で変わる住民の意識《マンション管理 最近の動向vol.17》
近所同士のつながりが大切
3.11で変わる住民の意識
(株)長谷工アーベストが“人との繋がり”に関する『震災後の意識変化』について首都圏の在住者を対象にWEBアンケートを実施、2,439 人から回答を得ました。その結果、“住民同士の繋がり・コミュニティ”については、9割以上の人が「大切だと思う」と回答し、その内約4割は「最近、大切だと思う意識が高まった」と回答しました。
震災以降、何かあった時に助けあえる事の大切さを実感する中で、家族や親しい人だけではなく、日常の生活において身近に住まう人との繋がりについて大切という意識が高まっていることがわかります。
しかし、身近に住まう人と“希望するご近所付き合い”ができているかについては、5割以上の人が「充分に出来ていない」(「あまりできていないと思う」「全くできていないと思う」の合計)と回答しています。「適度な距離感を大切にしたい」という声が依然として多いものの、何かあった時に助け合える(実際に機能する)コミュニティとして、“日頃の挨拶”のほか、“お互いの家族構成の把握”、“連絡先の交換”など、“情報による繋がり”を希望する声が目立ちます。
マンション管理員検定試験を実施
初めての試験に1,297人が挑戦
一般社団法人マンション管理員検定協会による初めてのマンション管理員検定試験が9月25日実施されました。マンション管理の重要性が増すなかで、最前線の現場にいる「マンション管理員」の資質の向上が大きな課題になっています。これまで管理員の資格要件などが特に定められていないため、管理員に対する教育研修制度も管理会社によって千差万別で、業界として統一的な水準が確保されていないのが現状です。
一方、マンション管理員は中高年の有力な就職先として人気があり、求人倍率も高くなっていますが、採用の判断基準も明確になっていません。
管理員検定はこうした現状を改善し、専門職としての管理員を育てるために誕生しました。第1回目の検定には1,297 人が挑戦、60 歳以上が4割を超え、マンション管理士又は管理業務主任者の試験合格者も30% を超えました。合格者は824 名で合格率は63.5%。合格者には成績順にマネージャー(上位15%)、パートナー(上位35%)、フェイス(その他)の3段階の称号が与えられます。
※この検定試験に合格しなければマンションの管理員になれないわけではありません。
マンションサポートちよだmini第17号(2011.11月発行)掲載
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千代田区マンション理事長連絡会
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