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<開催報告>第63回千代田区マンション連絡会

 区内の分譲マンション管理組合理事⾧等(会員)を対象に「第63回マンション連絡会」を開催しました。今回は試行的に会員以外の方にも、オンラインで視聴できるようにしました。
 はじめに、「衛生環境整備事業(ねずみ対策)」等について、千代田区住宅課から情報提供がありました。近年、区内でねずみを見かける頻度が多くなり、マンションでの衛生的な生活環境の確保のため、新たに制度化したとのことです。また、分譲マンションの長寿命化を支援するため、「共用部分改修工事助成」を実施することの説明がありました。これは、千代田区マンション管理計画認定制度で認定受けたマンションが対象になるとのことです。
 次に、マンション管理計計画認定制度の認定メリットについて、今期から一部の助成制度に独自のメリットを設けたことを、まちみらい千代田から説明しました。
 次に、日常生活にかかることについて、千代田区社会福祉協議会とかがやきプラザ相談センターから情報提供がありました。
 次に、会員間の意見・情報交換に移りました。その冒頭に、出席いただいた樋口区長からあいさつがありました。
 樋口区長のあいさつ後に、事前に寄せられていた居住しているマンションに関わる質問等の主旨の説明が会員(質問者)からありました。質問に対して、区の所管からの情報提供も含め、まちみらい千代田から回答しました。出席した樋口区長も質問等に対する見解を述べられ、それに対しても、会員から活発な意見が寄せられました。

 

【日 時】令和7年6月28日(土)14:00~15:30
【会 場】千代田区役所4階401会議室
【参加者】25名(オンライン視聴者を除く)
【内 容】情報提供

千代田区 住宅課

・衛生環境整備事業(ねずみ対策)助成
・千代田区マンション管理計画認定制度
・共用部分改修工事助成

まちみらい千代田 ・千代田区マンション管理計画認定制度の認定メリット
千代田区社会福祉協議会 ・令和6年度CSW(コミュニティソーシャルワーカー)事業報告等

かがやきプラザ相談センター

・ちよだアクティブシニア塾
会員間の意見・情報交換

<主な内容>事前質問の主旨説明とそれに対する回答
・建築基準法関連
・区内繁華街でのインバウンド対策
・千代田区景観まちづくり計画
・大規模修繕工事
・建替えにかかる容積率
・災害対策
・道路環境の維持・改善

 

 なお、会員間の意見・情報交換での質疑は下記のとおりです。

質問(Q)=会員

回答(A)=事務局ほか

(区所管課回答の代読を含む)

私の住んでいるマンションでは、大きな傾斜があることが確認されている。これに対する区の現状認識と今後の対応について教えてほしい。

現在行っている大規模修繕工事の施工業者が現況を把握していると思う。まずは、そちらに相談してください。

建替えや改修工事に関するアドバイザー派遣制度を活用してください。

区内繁華街エリアでのインバウンド・外国人観光客の増加に伴う「①道路や公共交通機関の混雑」「②治安悪化(ごみの増加等)について、区の見解や今後の対策を伺いたい。

①特に秋葉原地区は、多くのインバウンド、外国人観光客が訪れている状況にあり、歩道や電車内は混雑していることを認識している。

②外国旅行者の中には、文化の違いから路上にゴミを捨てることを当たり前と思っている人もいる。また、旅行の記念に構造物に落書きをしたりステッカーを貼ったりする行為が問題となっている。このような環境を放置した場合には、治安の悪化につながるので、商店街、町内会等と連携して対応する。日本で禁じられていることをいかに周知させるかが課題です。特に、ゴミ問題は急務となっている。ネズミの問題もあるので、ゴミを捨てさせない仕組みづくりやゴミ箱との設置等も検討する。今後も商店街や町内会方とともに合同パトロールを適宜実施し、千代田区が「安全で安心なまち」「世界一安全なまち」を実現に向けて各種施策に取り組みます。

秋葉原地区は、騒音・路上喫煙・落書きなどのさまざまな問題がある。小さなルール違反や軽微な問題が放置されると、次第にモラルが低下し、より深刻な問題や犯罪につながりやすくなる(割れ窓理論)。そのような行為を安易に見過ごさないで、町会やマンション、商店街の皆さんと安全・安心なまちづくりに取り組んできた。客引きなどの問題行為も散見されるため、今後もまちの皆さんの力を借りて、安全・安心なまちづくりに取り組んでいきたい。

①千代田区景観まちづくり計画の事後適用(既存不適格)指導により、区内既存マンションに過度な負担(行政手続き面、人的コスト面、意匠変更面)を余儀なくされた。区分所有者間の合意形成に相当の時間を要すことになり、大規模修繕工事推進の妨げとならないような制度設計に改善してほしい。

②大規模修繕工事を円滑に取り進められるよう、千代田区特有の諸問題(例えば工事期間中の一時的な駐車場の確保)へのサポート体制を敷いてほしい。

①千代田区景観まちづくり条例に基づき、建物の外壁を変更する修繕などを実施する際には、届出等を千代田区へ事前に提出する必要があり、千代田区景観まちづくり計画に適合する必要がある。ただし、建物の外壁改修により、外壁全体ではなく、一部の色の塗り替えやタイルの張り替えなどを実施する場合は、現状の色やタイルなどを使用することは可能です。今後、令和2年3月以前に新築された建物で外壁改修を実施する事例は増加すると認識している。あらかじめ、マンション管理組合や大規模修繕工事施工会社等に、制度の概要を把握してもらえるように、周知を図ります。

②大規模修繕工事の円滑な進め方等につきましては、まちみらい千代田の窓口相談のほか、アドバイザー派遣制度を活用してください。

①旧耐震マンションで、新築時より法律が厳しなったために建替えると容積率が大幅に減ってしまう。せめて、同じ規模の建物が建てられるようにしてほしい。

②最低の道路幅員を6メートル指定し、また、ほかのマンションも建替えるたびにセットバックすることで、実際の道路幅員が広がるようにしてほしい。4メートルでは大きな消防車の通行に支障をきたすと思う。

①②建物の再生に関しては、まちみらい千代田にはアドバイザー派遣制度やマンション再生に関する各種助成制度があります。このような助成制度を活用しながら、今後の方向性を検討してみてください。すでにアドバイザー派遣を申請しているのであれば、年間6回までは無料のため、継続して派遣を受けることをお勧めする。

①災害対策としての区の具体的な取り組み(復旧見込み)

②災害時における防犯対策(犯罪者の区内流入リスク)への対策

③今後の区としての公園整備計画(特に富士見地区では、遊具がある子供用の公園が不足しており、少し遠い金華公園などに自転車で行く必要があるため)

①②③これらの質問等については、担当部署に確認のうえ、次回連絡会で回答する。3つの質問のうち、2つが災害に係るものです。必要に応じて、次回連絡会(8/30)で担当部署の区災害対策・危機管理課へ直接回答してもらうように依頼する。

四番町地区番町学園通り沿いの道路環境の維持・改善に係る要望について(要望書)

要望書としてまとまっているとのことでしたので、提出先である区の所管(『環境まちづくり部』)を紹介した。

先ほどの質問にあった「旧耐震マンションの建替えに伴う容積率減少」について、区の見解を伺いたい。

区として、問題の認識がなかったため、のちほど詳細を伺いたい。ただし、法律を踏まえて、検討する必要があると考えている。

先ほどの質問にあった「千代田区景観まちづくり条例に基づく建物の外壁改修」について、「一部の色の塗り替えやタイルの張り替えなどを実施する場合は、現状の色やタイルなどを使用することは可能」との回答があった。これは、制度が変更になったということなのか。

個別の事例については把握していなかったので、区の担当者に確認する。そのうえで、これまでの事例を踏まえ、課題や改善点があれば、見直しを検討する。

先ほどの質問にあった「今後の区としての公園整備計画」は、次回の連絡会で回答をもらえるのか。

区の所管に確認し、次回の連絡会で回答する。次回の連絡会は、先ほどお伝えした「区災害対策・危機管理課」のほかに、「東京都マンション管理士会」から「東京とどまるマンション」の案内をしてもらう予定となっている。

千代田区で新たな公園の造成・整備は、スペースの問題等で難しい側面がある。東京都の土地や再開発の機会に有効活用できるスペースがないか探している。今回の富士見地区の話に限らず、すでに整備されている公園への遊具等の設置に関しては、対応可能か検討する。

千代田区は狭小地であるうえに、公園として開放できる区有地がない。再開発は、地権者等の合意と地域貢献に資する場合に行われている。そのような中で「番町の森」などの好事例もあるが、限られたスペースしかないため、使い方を工夫しようという考え方に今は変化をしている。恒常的でなくても、時間を限定して花火ができる公園やドックランを併設した公園を整備した。皆さんからさまざまな要望をいただけるとありがたい。

秋葉原での騒音に対して、条例等で規制することはできないか。また、月に1回実施している防犯パトロールの時間帯が早いため、その効果は薄いのではないか。

防犯パトロールを実施することは大きな意味がある。この示威行為は、取り組んでいる姿を見せることが重要だと思っている。人を捕まえることが目的ではない。遅い時間帯は、委託している警備員や万世橋警察署に協力してもらっている。

千代田区での路上喫煙で過料を徴収しているところを見たことがない。また、どこで取り締まりをしているのか。制度設計しても、実行されなければ意味がないように思える。

正確な処分件数は把握していないが、昨年は処分件数が大きく増加した。ただし、すべてを取り締まれていないということはある。取り締まりは重点地区を中心に行われている。取り締まってほしい場所があれば、そこを教えてほしい。

秋葉原地区で民泊の問題はないのか。

マンションにスーツケースを持った多くの人が出入りしているなどの声は寄せられている。そのため、民泊らしいことをしているマンションがあるという認識は持っている。相談があれば、適宜確認へ行くことになる。

 次回の「第64回マンション連絡会」は、令和7年8月30日(土)に開催を予定しています。